みんなで市民社会をつくろう、というキャッチフレーズのもとに、まちづくり・くにづくり・ひとづくりを考えるページです。
シティズンシップ教育ネット citizenship.jp

「シティズンシップ(市民性)」教育の推進と研究のためのメールマガジンです。
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   シティズンシップ教育推進ネット メールマガジン 第1号

                     http://www.citizenship.jp/
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇【 目次 】◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

  1.鳥取県知事 片山善博氏 講演録 NO.1
   「自業自得の民主主義」

  2.代表挨拶
   「シティズンシップ教育のすすめ」
   代表 大久保正弘

  3.ワークショップ報告

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      1 .鳥取県知事 片山善博氏 講演録 NO.1

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 2004年4月12日、鳥取県知事 片山善博氏の講演にて

 この講演の中で、私たち「シティズンシップ教育推進ネット」の活動を
片山知事にプレゼン致しました。以下はそのときの知事のコメントです。


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■■ 「自業自得の民主主義」   鳥取県知事 片山善博氏
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(私たちの活動のプレゼンを受けて)

 はい、あのー、私も大賛成です。
こういう活動がいろいろなところで出来て、
それが輪になったら、ずいぶん日本の地域社会も変わるだろうな、と思います。

 ぜひ、第1号は、もしよろしければ、私、よろこんでやりますので。
(第1号のアドバイザーになって下さい、というお願いに対して)


 要するに政治というのは、とくに、今日のテーマであります、
草の根の市町村の自治は、ひとりひとりの市民が構成するものなんですね。
主体として。

 今までどちらかというと日本の場合は、市民は客体として行政も扱うし、
市民自身もなんとなくお客様意識、客体意識を自ら持っているという、
ちょっとゆがんだ状況にあるんですね。

 どうして行政はズレているんだろうか。なんでこんなにのろいんだろうか
という不平・不満だけっていう・・・。

 それはでも、そういう行政をつくっているのは、首長を選び、
議員を選んでいる市民自身が構成したものに他ならない、形成したものに
他ならないという、そこのところの意識が欠落しているんですね。


 私は、自業自得の民主主義・地方自治と言っているんです。
良くも悪くも自業自得なんですね。

 ちゃんとした人を選んで、ちゃんとしたいい意味で、見張っていれば、
コントロールしていれば、よくなるんです。
おまかせ民主主義で、「まあ、誰かが(やれば)よくなるだろう」と
「私が一票入れたって関係ないわ」って言っていると、
自業自得になってしまう。だから、自業自得にならないように、
ちゃんと市民も主体性を持たないといけない。
それが、あなたのいうようにエレガントにいえば、
シチズンシップということになるんだろうと思います。

                         (第2号に続く)

【2004年4月12日】


片山善博氏プロフィール
1951年岡山県出身。74年東京大学法学部を卒業後、自治省へ入省。
鳥取県財政課長、自治大臣秘書官、自治省国際交流企画官、鳥取県総務部長、
自治省固定資産税課長、自治省府県税課長を歴任後、98年自治省を退職。
翌99年4月鳥取県知事に当選、現在に至る。
高校時代の同級生の夫人との間に4男2女あり。趣味は野球、切手収集。 

http://www.citizenship.jp/

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             2.代表ご挨拶

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■■  シティズンシップ教育のすすめ   代表 大久保正弘
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 イギリス、ブレア政権のもとで導入された「シティズンシップ教育」を
ご存じでしょうか。


◆「シティズンシップ」とは

 みなさんもご存じのように「シティズン」は、シティ(市・都市)の
派生語と考えられ、市(都市)に住んでいる人を指す言葉です。しかし、
ときに市民という言葉は、「よき市民」というニュアンスを持っています。

 日本の行政でも「地域を自治できるような人々」を市民と呼ぶことで、
ただ単にそこに住む人々を表す「住民」という言葉と使い分けがなされて
いるようです。

 そのような「市民であること」「市民らしさ」を持っている、という
”資質”のことを「シティズンシップ」と言います。

 辞書を引くと、「市民権」「市民性」「市民意識」「公民権」
「共同社会性」・・・
など、様々な訳があり、意味をつかむのが難しいのですが、
「シティズン」にスポーツマンシップの「シップ」がくっついたと
思って頂ければ分かりやすいのではないでしょうか。


◆シティズンシップ教育のすすめ

 そんな「シティズンシップ」(市民性・市民的資質)を育てて行こう
という動きがイギリスでは始まっています。それが「Citizenship Education」
「シティズンシップ教育」です。日本では、「市民性教育」「市民教育」
という言葉も使われています。


 公民や社会科の授業とどこが違うんだ? ってお思いでしょう。

 従来の公民科・社会科は、三権分立や選挙制度など、制度や知識の
オンパレードです。役所へ行って、年金を払うことや、実際の選挙で
誰を選んだらいいかということ、生活のなかで困ったときに誰に・どこに
相談していいか、・・・などなど、本当に生きるためのスキル・知識には
あまり触れてきませんでした。

 そして、投票率の低下に始まる社会的無関心・政治的無力感・・・。
コミュニティや社会に対する関わり方・関わる意識なども薄れてきている
と言われています。公共心、ローカル・アイデンティティなどなど。
ちょっぴり道徳っぽいところもありますね。市民の価値観です。

 また、家庭科でも、早いうちから簿記を学んで、マネー・リテラシーを
身につけるべきだと言われています。

 このように、道徳・家庭科・社会科・・・といった教科の中に一貫して
通っている柱、「市民として生きる」ということが、「市民教育」なのだと
思います。

 杉並区立和田中学校 藤原和博校長の「よのなか」科が有名ですね。
品川区でも「市民科」という教科が導入されることになっています。
少しずつですが、日本にも浸透してきています。

 私たちは、この「市民教育」「シティズンシップ教育」を広めようと
活動しています。みなさんも、シティズンシップについて、考え、行動
してみませんか?

http://www.citizenship.jp/


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           3.ワークショップ報告

     http://www.citizenship.jp/ws/20040515/tamachi.html
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■■  芝・三田界隈わいわいワークショップ のご報告
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 去る2004年5月15日(日)に、芝・三田界隈わいわいワークショップを
開催いたしました。

 田町周辺は、もともと大名屋敷で「四国町」という地名は、
伊予の大名がいたことにちなんでいるというお話や、
「いろは通り」の下には、水道の木管が通っている話などなど、
いろんな発見がいっぱいありました。

 また、大名屋敷に出入りするうちに、たまちに店を構えたという、
畳屋のご主人をはじめ、町内会の様々な方ともお話することができました。

 都会に何気なく移り住み、職場へ通う私たちですが、そこに永く棲み
続けてきた人々がいて、築き上げてきた文化や歴史、シチズンシップが
存在していることを改めて感じました。一人一人が勝手に住むのではなく、
地域の文化や歴史、そして人々への敬意をもって、ときには協力しあう
ことが大切なのだと思います。当たり前のようなことですが、いままで
なかなかできませんでした・・。

レポートはこちらをご覧下さい。
http://www.citizenship.jp/ws/20040515/tamachi.html

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「市民性」を育もう!
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                             www.citizenship.jp
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発行:シティズンシップ教育推進ネット
発行責任者:大久保正弘
発行元:
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