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まち探検まとめ(1)-授業後の子供たちの様子-

実施日:2006年5月26日(金)
場所:桶川市立加納中学校
授業:3年次選択社会科
記録:原口

○授業の様子
▽グループワーク編
話し合いが始まってから、15分程度経った頃の様子です。

自分たちが歩いたところの地図を囲んで、当日の様子を話し合っているようです。
こちらも同じく、グループワークを始めてから15分程度経ったときの様子です。
まち探検で発見した「お宝くん」と「困ったくん」を付箋に書き込んで、貼り付けているところです。
みんな真剣にチェックしています。
こちらは話し合いを始めて20分を過ぎた頃です。

全体的に、少し息詰まっているようです。
▽先生の指示を聞く様子
グループワークの終盤に差し掛かったところで、先生が取り組みのまとめとアドバイスをしているところです。

少し他のことに気を取られている子もいるようですが、おおむねみんな先生の話を聞いています。

○生徒の様子
  • それぞれの班で、作業に臨む人とそうでない人がはっきりと分かれてしまっていた。
  • 作業に臨むに当たって、先生からの指示をきちんと把握できていない人が多くいた。また、当日の意見出しをする中で、自然と発言力のある人や、発言を流されてしまう人、批判されてしまう人などに分かれていた。
  • まちを歩いて様々な気づきをしているものの、そのことで誰が困っているのか、なぜそのことが起きているのか、といったレベルまでは発想を広げていけていないようだった。
    ☆例)お店の品揃えが寂しい
    → 自分が行きたいとは思わない。買い物客にとっても不便だろう。
    ☆掘り下げ方
    ・買い物客といっても様々な人がいるけれど、商店街に買い物に来る人はどんな人なんだろうか。
    また、お店の人はどんな人に来てもらいたいと考えているのか。
    → お年寄りが多いのならば、それに見合った形の取り組みがなされているのか、などの視点から検討が可能になる。
    ・お店の品揃えがさびしいのは、なぜだろうか。どこと比較したときにさびしいのか。どうしてそうなるのか、など。
○生徒が話し合っていた意見
  • (困った)駐輪場はあるが、駐車場がない。
  • (困った)道が狭く、特に駅前商店街では歩行者が安全に買い物をすることが難しい。
  • (困った)雨宿りをすることのできる場所がない。
  • (困った)歩道の水はけがとても悪かった。
  • (困った)中山道商店街の中には、下水道がひかれていないところがある。
  • (困った)バリアフリーの観点から考えて、問題があるつくりになっている。
  • (困った)商店街がシャッター通りになっている。
  • (困った)商店街のお店の数、品数が少ない。
  • (困った)建物が古ぼけている。
  • (困った)店員の接客態度が悪かった。
  • (お 宝)大型量販店のように、店員がやたらと話しかけ、商品の売込みをしてこないのはよかった。
  • (お 宝)歴史的な建物があったのは、よかった。
  • (お 宝)街灯が多くあり、歩いていて安心した。

( 以 上 )